コラム
中南滋充
絶対に後悔しない! 販売用モデルハウス購入のメリット・デメリット&注意点を解説
住まいのノウハウ
こんにちは!アヤホームの中南です。
家を買おうと思った時、まずはモデルハウスへ行ってみようと思う方も多いはず。
モデルハウスは一般的に、住宅会社の販売促進のために建てられる戸建て住宅のことを指します。モデルハウスは、一般的な戸建て住宅に比べてお得に購入できることが多い一方で、モデルハウスならではの注意点も。この記事では、モデルハウス購入のメリット・デメリットに加え、購入時に注意したいポイントをお伝えします。
1.モデルハウスは2種類
モデルハウスは、大きく分けて2種類。展示目的に特化したもの、展示した後に販売されるものがあり、それぞれに特徴があります。
展示用モデルハウス
住宅展示場に建つモデルハウスは、基本的に展示を目的として建てられています。
主に、注文住宅を検討している人の参考用としてつくられており、各ハウスメーカーが自社の家づくりをアピールするために最新かつグレードの高い設備や仕様が採用されています。一般的な住宅より広めにつくられているのも、展示用モデルハウスの特徴です。
また、展示用モデルハウスは“最新”であることが重要なので、ほとんどの場合、一定の期間が過ぎると新しいものに建て替えられます。その際に解体した展示住宅を、別の場所で再建築し、中古住宅(リユースハウス)として後々販売するケースもあります。
分譲地の販売型モデルハウス
もう一つは、分譲地の一角に見学用として建てられるモデルハウスです。
このタイプのモデルハウスは、一定の公開期間終了後にそのまま販売することを想定して建てられているため、一般的に、多くの人に受け入れられやすい間取りやデザインを採用するケースが多く見られます。住宅展示場のモデルハウスに比べて、広さや設備も一般的です。
今回は、この販売型モデルハウスについて、デメリットやメリットを解説していきます。
2.モデルハウス購入のメリット
マイホームを持つための選択肢として、検討する価値の高いモデルハウス。ここでは、モデルハウスを購入する場合のメリットをご紹介します。
すぐに入居できる
すでに完成しているモデルハウスは、売買契約さえ終わればすぐに住み始めることができます。特に、転勤などですぐに引っ越したい、子どもの入学までに入居したいなど、入居時期が決まっている人にとって大きなメリットといえるでしょう。
「注文住宅のように時間や手間をかけていられない」という人にも、モデルハウスはおすすめです。
比較的お得に購入できる
分譲地に建つモデルハウスは、相場よりも安く価格設定されているケースが多く見られます。家具や家電が付属するケースも多いため、総合的に見てお得な買い物といえるでしょう。完成してから月日が経っていればいるほど、さらに値引きをしてもらえる可能性も高くなります。
また、お部屋を魅力的に見せる演出としてインテリア雑貨などが置かれている場合、それらをあわせて購入できるケースもあります。
実物を見て決められる
モデルハウスは、すでに完成している住宅です。そのため、一般的な建売住宅などと同様に、実際に実物を見てから購入を決められるのが大きなメリットのひとつです。原寸大の実物を見学し、「自分たちがこの家に住んだとしたら?」と実際の生活をイメージしながら物件選びを行うことで、購入後に後悔するリスクも少なくなるでしょう。
家づくりで大失敗することがない
間取りや設備など、すべて自分たちの思い通りに決められるのが注文住宅のメリットです。一方で、しっかり考えて決めたつもりなのに、暮らし始めてから「もっとこうしておけばよかった」「こんなはずじゃなかった」などといった後悔をする人も多いのが実情。
多くの人に好まれる間取りやデザインで建てられたモデルハウスを購入すれば、個性的な家づくりは望めないものの、大きな失敗をする確率は限りなく低くなるはずです。
3.モデルハウス購入のデメリット
このように、メリットの多いモデルハウス購入ですが、当然のことながらデメリットもあります。自分たちのマイホーム購入に影響するデメリットかどうか、しっかり確認しておきましょう。
「新築」ではない?
新築住宅の定義は、新たに建築され、誰も居住していない住宅です。モデルハウスもこの定義に当てはまるように思われますが、完成から1年以上経過したモデルハウスは新築ではなく、中古住宅として取り扱われます。
中古住宅として扱われた場合のデメリットは、「住宅瑕疵担保責任保険」に加入できない場合があること。長く展示されているモデルハウスについては、新築扱いになるのか中古扱いになるのかについても確認しておきましょう。
家具や家電の保証期間が短くなる
販売用として建築されたモデルハウスは、一定期間展示された後、売りに出されますが、その展示期間はさまざまです。数ヶ月間しか展示されないケースもあれば、数年間展示されるケースも。長く展示されていたモデルハウスを購入する場合は、備え付けの家具や電化製品の保証期間が短くなってしまう点にも注意が必要です。
汚れや傷がついている可能性も
住宅会社によって管理されているとはいえ、多くの見学者が出入りするモデルハウスには、こまかな傷や汚れがついてしまうこともしばしば。
新築住宅で傷や汚れが見つかれば、売主負担で補修の上、引き渡すのが一般的ですが、中古住宅の扱いとなるモデルハウスにおいて対応はさまざまです。引き渡し前の傷や汚れに関してどのような対応がされるのか、契約前にしっかり確認しておくことをおすすめします。
また、一般に公開されていたモデルハウスでは、水回り設備が未使用とは限りません。アヤホームでは、できる限りきれいな状態でお引き渡しできるよう、展示期間中は洗面化粧台以外の使用を禁止としていますが、対応は工務店によってさまざまです。気になる場合は、事前に確認しておきましょう。
4.モデルハウス購入で後悔しないための注意点
一生に一度のマイホーム購入。購入後の後悔はできる限り避けたいものです。ここで紹介する注意点をしっかりと抑え、満足度の高いマイホーム購入を叶えましょう。
瑕疵保険の加入有無をチェック
先述の通り、完成から1年を超えたモデルハウスは中古住宅として扱われ、「住宅瑕疵担保責任保険」に加入できない場合があります。
住宅瑕疵担保責任保険は、住宅を購入した後で瑕疵が見つかった場合の補修費用に対し、保険金が支払われる重要な保険です。モデルハウス購入の際には、必ず保険の加入有無や補償の詳細について確認しておきましょう。
見えない部分もしっかり確認
注文住宅であれば、基礎や柱、梁など、住宅にとって重要な部分も建築中に確認できますが、すでに完成しているモデルハウスでは自分の目で見て確認することはできません。そのため、住宅についての基礎知識がない状態でモデルハウス購入を決めてしまうと、安全性や快適性の低い家を選んでしまうリスクも。
モデルハウス購入を検討する場合には、最低限の基礎知識を身につけ、構造や基礎についてしっかりと事前確認することをおすすめします。
また、販売元の住宅会社を訪れたり、施工実績などを確認したりして、信頼できる会社かどうかを見極めるのも重要なポイントです。
5.滋賀でモデルハウス購入を検討するなら
アヤホームでは、滋賀県の各地にさまざまなタイプのモデルハウスを多数ご用意しています。立地や広さ、間取りなど、ご希望の条件にあうモデルハウスがきっと見つかるはず!ご見学は随時受け付けていますので、ぜひお気軽に足をお運びください。