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コラム

2024.01.30.

中道  健太 中道 健太

「折下げ天井」「下がり天井」でおしゃれなLDKを実現!メリット・デメリット、注意点もご紹介

家づくり



「折下げ天井」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
あえて一部の天井を低くすることで空間にメリハリを持たせ、おしゃれに見せる方法で、「掘下げ天井」「下がり天井」と呼ばれることもあります。今回は「折下げ天井」のメリットやデメリット、上手に取り入れる方法について、詳しくご紹介させていただきます。

 

「折下げ天井」ってなに?


天井の一部分がもとの天井より一段低くなっている天井のことを、「折下げ天井」と呼びます。折下げ天井はもとの天井とは異なる材質でつくったり、異素材柄のクロスを貼ったりすることが多く、近年人気のデザインです。

 

「折上げ天井」とはどう違う?


折下げ天井とは逆に、「折上げ天井」というものもあります。折上げ天井は、天井の中央部分を周囲より一段高くとった天井のことで、一般的にリビングや玄関に用いられることが多いです。天井の中央部分が一段高くなっていることで開放感が生まれ、実際の面積よりも広く感じられるというメリットがあります。折下げ天井と同様、空間にアクセントやメリハリを生む効果があります。

 

折下げ天井はどんな場所に取り入れる?


折下げ天井は、広さのあるLDKのキッチン部分に採用されることが多いです。他にも、リビングとつながっている和室部分などに取り入れることもあります。アクセントクロスや間接照明と組み合わせることで、メリハリが出ておしゃれな空間に仕上がります。

 

折下げ天井のメリット・デメリットは?


近年家づくりに取り入れられることの多い折下げ天井ですが、メリットとデメリットがあります。どちらもしっかり理解したうえで採用することをおすすめします。

 

メリット① 空間にメリハリが出る


折下げ天井のいちばんのメリットは、空間にメリハリが出ること。広い空間の一部を折下げ天井にすることで空間のアクセントになり、メリハリが生まれます。折下げた天井部分にはアクセントクロスを取り入れたり、他の部分とは異なる材質のものでつくったりするのがおすすめ。他の天井がホワイトの場合、折下げ天井部分はダークカラーや濃い色のものを取り入れると、より折下げた部分が際立って空間がぐっと引き締まります。

 

メリット② 緩やかなゾーニングができる


天井を折下げて色や素材を変えることで、空間に自然な輪郭が生まれます。壁や仕切りを使わない、緩やかなゾーニングができるのです。例えば、リビングとつながる和室部分の天井を折下げるケースでは、他の空間から独立した落ち着いた和の空間を演出できます。

 

メリット③ 他の空間の天井が高く感じられる


一部の天井を低くすることで、逆に他の部分の天井が高く感じられるという効果があります。「天井を低くすると圧迫感が出るのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、反対に開放感が生まれるのです。また、キッチン部分に折下げ天井を取り入れた場合、リビングからキッチンを見ると目の錯覚で奥行きを感じられるようになります。

 

メリット④ 配管やダクトを隠せる


アイランドキッチンの場合、レンジフードが外壁に付いていないため、ダクトを外壁と繋げる必要があります。ダクトを天井に這わせてインテリアとして見せる方法もありますが、埃や汚れが溜まる欠点があります。そこでキッチンの上を折下げ天井にすることで、ダクトを無理なくおさめることができ、自然に隠すことができます。

 

デメリット① 費用がかかる


当然ながら通常の天井よりも工数がかかるため、追加費用が必要になります。金額は工務店や業者によりますが、一般的には10万円前後の追加費用が発生するようです。さらにアクセントクロスや間接照明を組み合わせる場合は、さらに費用がプラスされます。

 

デメリット② 圧迫感を感じることもある


折下げた部分の面積が広すぎると、圧迫感を感じることもあります。また、折下げた時の天井高にも注意が必要です。もとの天井高があまり高くない場合、そこからさらに折下げることで、身長の高い方などは圧迫感を感じる可能性があります。

 

デメリット③ お手入れが大変


折下げた部分に生じた段差に埃が溜まり、掃除が大変。また、高い位置なので掃除がしにくい、といった声も。さらに段差部分に間接照明を設置している場合は、余計に埃が溜まりやすくなります。掃除道具などで照明に傷をつけないよう、注意が必要です。

 

折下げ天井を上手に取り入れる方法は?


折下げ天井で失敗しない、おしゃれな空間にするためには、以下の3つのポイントを意識して取り入れましょう。

 

天井高に注意する


折下げ天井にする場合にまず注意するのは、天井の高さ。最低でも折下げたときの天井高が2.1mまでになるように設計してもらいましょう。2m以下になると圧迫感を感じやすいため、注意してください。

 

統一感を持たせる


折下げた部分の天井には、他の天井とは異なる素材・色のクロスなどを採用すると良い、とお話しました。ただし、空間の統一感は欲しいところ。床と同じ木目調にしたり、キッチンパネルと同色にしたり、収納や家具と同素材にしたりと、空間のどこかと合わせることでお部屋に統一感が生まれます。

 

照明や形状でワンランクアップ


折下げた段差部分に間接照明を取り入れる、または折下げ天井部分にダウンライトを設置するなど、照明に工夫を施すことでよりおしゃれな空間を演出できます。また、折下げ天井部分を直線ではなく、曲線にするという方法も。柔らかくエレガントな雰囲気に仕上がります。

 

実際に見て体感する


もっとも大切なのが、実際に折下げ天井のある空間を体感すること。天井高や圧迫感などは、実際に体感してみないとなかなかイメージがわきにくいものです。モデルハウスなどで実際に取り入れている物件があれば、ぜひ積極的に見学してみましょう。折下げ天井は後からつくる、DIYする、ということは難しいので、事前にしっかり検討し納得してから採用することが重要です。

一口に「折下げ天井」といっても、高さや面積、デザインによって雰囲気は大きく異なります。施工には技術も必要です。折下げ天井にして後悔する人の多くは、「デザインのイメージが違った」「思ったより圧迫感があった」ということがほとんど。どのような折下げ天井を希望するのか、事前にモデルルームなどで確認してイメージを固めたうえで、工務店の担当者としっかり打ち合わせをしましょう。
今回ご紹介したメリットやデメリット、注意点などを踏まえ、折下げ天井を上手に取り入れてみてください。折下げ天井をインテリアとして活かすことで、おしゃれで居心地の良い空間がつくれるはずです。

中道  健太

営業スタッフ(草津店店長)

中道 健太

KENTA NAKAMICHI

まずは、アヤハの家を実際に見て、知っていただければと思います。当社には決まった間取りプランはありません。すべてフリープラン(自由設計)で一棟ごとに要望をしっかりお聞きし、お客様それぞれの条件にマッチしたお家づくりを一生懸命させていただきます。私たち一緒に夢の詰まったマイホームを建てましょう!