コラム
野依 亮真
リビング収納のアイデア7選!すっきり片付く間取りのコツも解説
家づくり
こんにちは。滋賀県草津市・大津市・守山エリアを中心に家づくりをサポートするアヤホームの野依です。
リビングがすっきり片付くかどうかは、収納家具の量ではなく「モノの置き場所」で決まります。
この記事では、その考え方をベースに、すぐ実践できる収納アイデア7選、狭い・収納がないリビングの工夫、家具や造作の選び方、そして家づくりの間取り段階から考える収納のコツまで、順番に解説します。
<本記事で分かること>
・見せる・隠すを使い分けるリビング収納の基本ルール
・今日から真似できる収納アイデア7選(実例・デッドスペース活用)
・狭い・収納がないリビングでもすっきり片付く工夫
・用途別・費用の目安でわかる収納家具・造作の選び方
・間取り段階から考える、後悔しない収納計画のコツ
リビング収納で押さえたい3つの基本ルール
リビング収納のアイデア7選【実例・デッドスペース活用】
狭い・収納がないリビングでもできる収納アイデア
収納家具・造作収納の選び方(用途別・費用の目安)
家づくりから考える!すっきり片付く間取りのコツ
リビング収納で失敗しないための計画チェックリスト
まとめ|間取りから考える収納で家族が片付けやすい住まいに

収納家具を買い足す前に、まずは片付く仕組みの土台になる3つのルールを押さえておくと、このあと紹介するアイデアの効果がぐっと高まります。
それが「見せる・隠すの使い分け」「収納量の決め方」「定位置の作り方」の3つです。
ここからはその3つを順に見ていきます。
見せる収納をきれいに保つコツは、色数とアイテム数を絞ること。
棚に並べるモノの色を3色程度にそろえ、種類ごとにグループを作って並べると、オープン棚でも雑然として見えません。まずは「これは見せる」「これは隠す」とモノを2つに仕分けるところから始めてみてください。
例えば、生活感が出やすいモノは隠し、インテリアになじむモノは見せる。
隠したいリモコン・充電ケーブル・薬・書類・生活用品など、出しっぱなしで生活感が出るモノは、扉付きの収納やフタ付きボックスにまとめます。
逆に見せていいのは、本・観葉植物・お気に入りの雑貨など、あってもごちゃついて見えないモノです。

収納家具を選ぶときは、先にしまうモノの量とサイズを把握し、それに合った収納を用意します。
ここが合っていないと「買ったのに入らない」「使わない収納がスペースを取る」という失敗につながります。
具体的には、リビングに置きたいモノを一度すべて出して、ざっくりカテゴリーごとに量を確認。あわせて、しまうモノの中で一番大きいモノの寸法も測っておきましょう。
ファイルなら高さと厚み、おもちゃなら一番大きい箱のサイズ、といった具合です。
将来モノが増えることも見込んで、収納量には2〜3割ほど余白を持たせておくと安心です。
また、家具を購入する際は、置く場所の幅・奥行き・高さに加え、搬入経路(玄関ドアや廊下の幅、階段)の確認も忘れないようにしてください。
片付けが続かない家の多くは、モノの定位置が使う場所から離れています。
ソファでよく使うリモコンやブランケット、ダイニングで書く文房具などは、使う場所のすぐ近くにしまう場所を決めるのが基本です。取り出すのもしまうのもワンアクションで済めば、自然と元の場所に戻せます。
例えば、ソファ横に小さなサイドワゴンを置いてリモコン・雑誌・充電器をまとめる、ダイニングの近くの棚に文房具と学校のプリント入れを置く、といった配置です。
動線に沿って定位置を決めると、「使ったら戻す」が家族の習慣になりやすくなります。
定位置を決めるときは、家族の誰が使うかも意識します。
子どもが使うモノは子どもの手が届く高さに、大人しか触らないモノは上の段に、と分けておくと、家族みんなが片付けに参加しやすくなります。
ここからは、今日から取り入れられるリビング収納の具体的なアイデア7つをご紹介します。
壁面や家具の使い方から、ソファ下などのデッドスペース活用、子どものモノの管理、色・素材の整え方まで、リビングの悩みに合わせて選んでみてください。

リビングで一番生活感が出やすいのが、テレビ周り。
ゲーム機やレコーダー、絡まった配線、リモコン類が集まり、どうしても雑然としがちです。
この一角を壁面収納でまとめると、リビング全体の印象が大きく変わります。
テレビボードと上部の棚、両サイドの収納をつなげた壁一面の収納にすると、配線を背面に隠しながら、周辺機器や日用品をまとめて収められます。
配線用の穴が付いたテレビボードを選ぶと、コード類が表に出ず、ホコリもたまりにくくなります。
散らかりの原因になりやすいのが、行き場のない小物や書類です。郵便物、説明書、文房具、薬、電池といった細々したモノは、引き出しのあるキャビネットやチェストにカテゴリー分けして収めると、リビングのテーブルの上がすっきりします。
引き出しは、1段ごとに入れるモノを決めるのがコツ。
「1段目は文房具」「2段目は薬と体温計」「3段目は郵便物と説明書」というように定位置を決め、引き出しの前面にラベルを貼っておくと、家族の誰でも迷わず戻せます。
ためこみがちな書類は「保管」と「一時置き」を分け、一時置きは月に一度見直すと、量が増えすぎません。

見せる収納と隠す収納を1つの棚で両立できる便利なアイテムが「オープンラック」です。
棚板がむき出しのオープンラックに、そろえたボックスを組み合わせると、隠したいモノはボックスの中へ、見せたいモノは棚にそのまま、と使い分けられます。
例えば、上段には本や雑貨を並べて見せ、下段には同じデザインのボックスを並べて日用品を隠す、という配置です。
ボックスの色やサイズをそろえるだけで、中身がバラバラでも表からは統一感のある見た目になります。

リビングが散らかる大きな原因の1つが、「とりあえず置き」の一時置きです。
読みかけの本、その日の郵便物、子どもの宿題など、行き場が定まらないモノは、キャスター付きのワゴンや可動式ケースに一時置き場としてまとめると、床やテーブルに散らばりません。
キャスター付きなら、掃除のときにサッと動かせて、模様替えにも対応できます。
使う場所に合わせて移動できるので、昼間はダイニング横、夜はソファ横、と生活シーンに合わせて置き場所を変えることもできます。
ソファの下、ローテーブルの下、階段下やコーナーの隙間などは使われていないデッドスペースです。ここを収納として活かすと、床にモノを置かずに収納量を増やせます。
ソファ下には、薄型の収納ケースがぴったりです。季節家電やあまり使わないおもちゃ、ファイル類を入れて、普段は視界から隠せます。
引き出し式のケースなら、しゃがまずに出し入れできます。収納付きのソファやオットマンを選ぶのも手です。
家族が多いほど、リビングにはそれぞれのモノが集まります。
片付けを一人でがんばるのではなく、家族の誰でも戻せる仕組みを作ることで、散らからないリビングに。
そのためにおすすめなのが、家族一人ひとりの「マイボックス」を用意すること。
リビングに散らばりがちな各自のモノ(読みかけの本、ハンカチ、小物など)を、それぞれのボックスに入れるルールにすると、誰のモノか分からず放置される事態を防げます。
また、子どものモノは子どもの手が届く高さに置き、自分で出し入れできる配置にしておくと、片付けの習慣が身につきます。

同じモノをしまっていても、収納の色や素材の選び方で、リビングの見え方は大きく変わります。
散らかって見えないリビングにするには、収納家具やボックスの色・素材を、床や壁、既存の家具のトーンにそろえるのが効果的です。
色は、床の色に近い木目か、壁と同じ白系にすると、収納が主張しすぎず、リビングが広く感じられます。
リビング全体で使う色を3色程度に抑えると、家具や小物が増えてもまとまった印象を保てます。
棚に並べるボックスやカゴも、色や素材をそろえるだけで、中身がバラバラでも整って見えます。
今の「リビングが狭い」「そもそも収納が付いていない」という悩みがあっても、使い方を工夫すれば収納は増やせます。
まずは、今の住まいでも取り入れやすい実践的なアイデアを紹介します。
床面積が足りないときは、上に伸ばすのが基本です。
天井近くまである背の高いハイシェルフや、壁に取り付ける壁面ラックを使うと、床を占領せずに収納量を増やせます。
背の高い収納は、上部に使用頻度の低いモノ、手が届く中段によく使うモノ、と高さで分けて収めるのがコツです。
壁面ラックなどの壁に取り付けるタイプは、ソファ上などのデッドスペースを活用できますが、下地のある位置に固定する必要があります。
また、背の高い家具は地震対策として、転倒防止の器具で壁や天井に固定しておくと安心です。
リビングとダイニングがひと続きの間取りでは、空間を仕切る家具を収納として使うと、収納とゾーニング(空間分け)を同時に叶えられます。
例えば、背面にも収納が付いた両面使いのシェルフを空間の境目に置く方法です。
キッチンカウンターの下や側面を収納にすれば、ダイニングで使うカトラリーの定位置になり、リビング側から使える棚を背面に付ければ、1つの家具で両方の空間の収納をまかなえます。
腰くらいの高さのローシェルフで仕切ると視線が抜け、狭いリビングでも圧迫感が出ません。

今のリビングに作り付けの収納がない場合は、突っ張り式のラックや可動棚を使うと、造作収納のような壁面収納を後付けで作れます。
天井と床で突っ張って固定するタイプなら、壁を傷つけずに天井までの収納を設置できます。
棚の高さを自由に変えられる可動棚を選ぶと、しまうモノの高さに合わせて調整でき、無駄なスペースが生まれません。
ただし、突っ張り式は耐荷重や地震時の安定性に制限がある点は留意しておきましょう。
収納を増やす前に、リビングに置くモノを減らせないか見直すことも大切です。
特に狭いリビングでは、モノの総量を絞ることが一番効果の高い解決策になります。
判断基準は「使用頻度」です。
毎日・毎週使うモノだけをリビングに残し、たまにしか使わないモノは別の部屋や納戸に移すと、収納に余裕が生まれます。
1年以上使っていないモノはいきなり捨てず、「保留ボックス」に入れて期限を決めると無理なく減らせます。
もし今後、新築やリノベーションを検討しているなら、これまでのアイデアを最初から間取りに組み込む「造作収納(作り付け)」を取り入れるのが究極の解決策です。
続いては、既製品の家具から本格的な造作収納まで、それぞれの選び方や費用の目安を解説します。
実際の収納を既製の家具で用意するのか、家に合わせて造作でつくり込むのか。
「タイプ」「サイズ」「費用」の3つの視点で選び方を整理します。
リビング収納は、しまうモノと使い方で家具のタイプを選び分けます。1つの家具ですべてをまかなおうとせず、「見せたいモノはラック」「隠したいモノはキャビネット」と役割で組み合わせると、使いやすく片付けやすい収納になります。

家具選びの失敗で一番多いのが「サイズが合わない」ことです。置きたい場所の寸法を測り、しまうモノの量に合った収納力のものを選びます。
購入前に、しまうモノの中で一番大きいモノの寸法を測っておくと「入らない」という失敗を防げます。
また、玄関やドアなどの搬入経路の幅も忘れずに確認してください。

リビング収納は、大きく「既製品」「セミオーダー」「造作」の3つの方法で用意できます。
手軽さ・自由度・費用が異なるため、暮らし方と予算に合わせて選びます。

※上記の費用は一般的な相場の目安です。素材・サイズ・施工内容によって変わります。
造作収納は既製品に比べると初期費用がかかりますが、後から家具を買い足す必要がなく、耐震性や空間の有効活用(無駄な隙間ができない)という大きなメリットがあります。
今の住まいに手早く収納を増やしたい場合は「既製品」、これから家を建てるタイミングなら、将来の暮らしまで見据えた「造作収納」を検討するのがおすすめです。

設計時に収納を織り込んでおくと、後付けでは難しいぴったりの収納が実現します。
ここでは、リビング(LDK)の収納を間取りから考えるときのコツを紹介します。
間取りを考えるとき、部屋の広さやデザインが先に決まり、収納が後回しになりがちです。ですが片付くリビングにするには、「何をどれだけしまうか」を先に洗い出し、それに見合う収納量を間取りに織り込むことが大切です。
具体的には、今の暮らしでリビングに置いているモノ、これから増えそうなモノを書き出し、必要な収納の量をイメージします。
本が多い家庭なら壁面の本棚、来客が多いならしまえる客用品のスペース、というように、家族の暮らし方に合わせて必要な収納を決めます。
設計段階で収納量を決めておけば、暮らし始めてから「収納が足りない」「家具を置いたら狭くなった」という後悔を防げます。
土地から家づくりを提案するアヤホームでは、敷地にゆとりのある郊外の土地の特性を活かし、暮らし方に合わせた収納の取り方までご提案しています。
片付く家は土地選びと間取りづくりから始まります。
リビングが散らかるのは、家族が持ち込んだモノの行き場がないからです。間取りを考えるときは、家族がよく通る生活動線の上に収納をまとめておくと、持ち込んだモノをその場で回収でき、リビング全体に散らばりにくくなります。
例えば、リビングを通る動線の途中に収納スペースを設けておけば、通りがかりに上着や荷物、子どものランドセルなどを片付けられます。
「使う場所の近くにしまう」を、間取りのレベルで実現するイメージです。
収納を1か所にまとめるか、使う場所ごとに分散させるかは、家族の暮らし方によります。
動線上の一等地にまとまった収納を確保しておくと、「とりあえずどこかに置く」が減り、片付けの手間そのものを軽くできます。
間取りを工夫すると、LDKの中に生まれるすき間を収納として活かせます。壁の厚みを利用したニッチ(くぼみ)、小上がりの床下、リビング内の階段下などです。
こうしたスペースを設計時に収納として計画しておくと、居住スペースを削らずに収納量を増やせます。
▼家づくりの時点で、「畳スペースそのものを収納にする」のもおすすめです。
小上がりを設ける場合は、その床下を引き出し収納にすると、大容量のしまう場所になります。

▼ニッチは、リモコンや小物、飾り棚として使えます。壁面から出っ張らないので、通路やリビングでも邪魔になりません。

家は長く住むものです。子どもの成長や家族構成の変化で、リビングに置くモノは年々変わります。
間取りの段階で、中身を組み替えられる余白のある収納にしておくと、暮らしの変化に長く対応できます。
例えば、棚板の高さを自由に変えられる可動棚にしておけば、おもちゃ中心の収納から、学用品、大人の趣味のモノへと、しまうモノに合わせて変えられます。用途を固定しすぎない、ゆとりのある収納にしておくことがポイントです。
将来を見越すなら、収納量に少し余裕を持たせておくのも有効です。今ぴったりの収納だと、モノが増えたときにあふれてしまいます。
暮らしの変化を見込んだ収納計画は、住んでからの満足度を大きく左右します。設計の段階から相談できると、こうした先を見た収納が実現しやすくなります。
収納を増やしたのに片付かない、という失敗にはいくつかの共通点があります。
ここでは、収納を計画するときに陥りがちな失敗と、その防ぎ方を整理します。最後にチェックリストも用意したので、計画前の確認に使ってください。
「収納は多いほどいい」と考えて、大きな家具や収納をたくさん詰め込むと、かえってリビングが狭く窮屈になります。
収納量と居住スペースのバランスを取ることが大切です。
収納家具は床に置くほど床面積を奪います。
狭さが気になるなら、壁面や縦方向、家具下のデッドスペースを活かし、床を占領しない方法を優先しましょう。
背の高い家具は圧迫感が出やすいので、リビングの奥や壁際にまとめると、視線が抜けて広く感じられます。
収納は「多く作る」より「必要な量を使いやすく配置する」方が、結果的にすっきりします。
まずはしまうモノの量を把握し、それに見合った収納にとどめることが、広く快適なリビングを保つコツです。

ここまで紹介したポイントを、計画前にまとめて総点検しておきましょう。次の5項目を確認しておくと、大きな失敗を防げます。
1. しまうモノの量を把握したか
リビングに置きたいモノを出して、カテゴリーごとの量を確認する
2. 収納量に余白があるか
今ぴったりではなく、2〜3割の余裕を持たせているか
3. サイズを測ったか
しまうモノと置き場所の寸法、搬入経路を測ったか
4. 見せる・隠すを分けたか
生活感の出るモノは隠し、見せていいモノと分けたか
5. 定位置と動線が合っているか
使う場所の近くにしまう場所を決めたか
この5項目が押さえられていれば、収納家具を買っても間取りに織り込んでも、片付いた状態を保ちやすくなります。
家を建てる場合は、この確認を設計前にしておくと、後悔のない収納計画につながります。
リビング収納は、「見せる・隠すの使い分け」「収納量の把握」「使う場所のすぐ近くに定位置をつくる」という基本を押さえるだけで、ぐっと片付きやすくなります。壁面収納やワゴン、デッドスペースの活用など、できるところから取り入れてみてください。
そして、いちばん効果が大きいのは、家づくりの間取り段階から収納を計画することです。何をどれだけしまうかを先に考え、生活動線に沿って収納を配置すれば、後付けでは難しいぴったりの収納が実現します。
滋賀県の草津・大津・守山エリアで土地から家づくりを提案するアヤホーム(アヤハ不動産グループ)では、ゆとりのある郊外の土地を活かした、暮らしやすい間取りづくりをお手伝いしています。
▼アヤハ不動産の「分譲地(ゆうタウン)」の情報はこちら
https://ayaha-home.co.jp/town/
(エリア:草津市・大津市 等)
▼アヤホームの施工事例はこちら
https://ayaha-home.co.jp/ayahome/works/
▼片付けやすい住まいを土地から考えたい方は、
ゆうタウンの見学会・ご相談の予約フォームからお気軽にどうぞ。
https://ayaha-home.co.jp/town/calender/
リビングがすっきり片付くかどうかは、収納家具の量ではなく「モノの置き場所」で決まります。
この記事では、その考え方をベースに、すぐ実践できる収納アイデア7選、狭い・収納がないリビングの工夫、家具や造作の選び方、そして家づくりの間取り段階から考える収納のコツまで、順番に解説します。
<本記事で分かること>
・見せる・隠すを使い分けるリビング収納の基本ルール
・今日から真似できる収納アイデア7選(実例・デッドスペース活用)
・狭い・収納がないリビングでもすっきり片付く工夫
・用途別・費用の目安でわかる収納家具・造作の選び方
・間取り段階から考える、後悔しない収納計画のコツ
目次
リビング収納で押さえたい3つの基本ルール
リビング収納のアイデア7選【実例・デッドスペース活用】
狭い・収納がないリビングでもできる収納アイデア
収納家具・造作収納の選び方(用途別・費用の目安)
家づくりから考える!すっきり片付く間取りのコツ
リビング収納で失敗しないための計画チェックリスト
まとめ|間取りから考える収納で家族が片付けやすい住まいに
リビング収納で押さえたい3つの基本ルール

収納家具を買い足す前に、まずは片付く仕組みの土台になる3つのルールを押さえておくと、このあと紹介するアイデアの効果がぐっと高まります。
それが「見せる・隠すの使い分け」「収納量の決め方」「定位置の作り方」の3つです。
ここからはその3つを順に見ていきます。
「見せる収納」と「隠す収納」を使い分ける
見せる収納をきれいに保つコツは、色数とアイテム数を絞ること。
棚に並べるモノの色を3色程度にそろえ、種類ごとにグループを作って並べると、オープン棚でも雑然として見えません。まずは「これは見せる」「これは隠す」とモノを2つに仕分けるところから始めてみてください。
例えば、生活感が出やすいモノは隠し、インテリアになじむモノは見せる。
隠したいリモコン・充電ケーブル・薬・書類・生活用品など、出しっぱなしで生活感が出るモノは、扉付きの収納やフタ付きボックスにまとめます。
逆に見せていいのは、本・観葉植物・お気に入りの雑貨など、あってもごちゃついて見えないモノです。
しまうモノの量を把握してから収納量を決める

収納家具を選ぶときは、先にしまうモノの量とサイズを把握し、それに合った収納を用意します。
ここが合っていないと「買ったのに入らない」「使わない収納がスペースを取る」という失敗につながります。
具体的には、リビングに置きたいモノを一度すべて出して、ざっくりカテゴリーごとに量を確認。あわせて、しまうモノの中で一番大きいモノの寸法も測っておきましょう。
ファイルなら高さと厚み、おもちゃなら一番大きい箱のサイズ、といった具合です。
将来モノが増えることも見込んで、収納量には2〜3割ほど余白を持たせておくと安心です。
また、家具を購入する際は、置く場所の幅・奥行き・高さに加え、搬入経路(玄関ドアや廊下の幅、階段)の確認も忘れないようにしてください。
使う場所のすぐ近くに「定位置」をつくる
片付けが続かない家の多くは、モノの定位置が使う場所から離れています。
ソファでよく使うリモコンやブランケット、ダイニングで書く文房具などは、使う場所のすぐ近くにしまう場所を決めるのが基本です。取り出すのもしまうのもワンアクションで済めば、自然と元の場所に戻せます。
例えば、ソファ横に小さなサイドワゴンを置いてリモコン・雑誌・充電器をまとめる、ダイニングの近くの棚に文房具と学校のプリント入れを置く、といった配置です。
動線に沿って定位置を決めると、「使ったら戻す」が家族の習慣になりやすくなります。
定位置を決めるときは、家族の誰が使うかも意識します。
子どもが使うモノは子どもの手が届く高さに、大人しか触らないモノは上の段に、と分けておくと、家族みんなが片付けに参加しやすくなります。
リビング収納のアイデア7選【実例・デッドスペース活用】
ここからは、今日から取り入れられるリビング収納の具体的なアイデア7つをご紹介します。
壁面や家具の使い方から、ソファ下などのデッドスペース活用、子どものモノの管理、色・素材の整え方まで、リビングの悩みに合わせて選んでみてください。
①壁面収納でテレビ周りの配線と生活感を隠す

リビングで一番生活感が出やすいのが、テレビ周り。
ゲーム機やレコーダー、絡まった配線、リモコン類が集まり、どうしても雑然としがちです。
この一角を壁面収納でまとめると、リビング全体の印象が大きく変わります。
テレビボードと上部の棚、両サイドの収納をつなげた壁一面の収納にすると、配線を背面に隠しながら、周辺機器や日用品をまとめて収められます。
配線用の穴が付いたテレビボードを選ぶと、コード類が表に出ず、ホコリもたまりにくくなります。
②キャビネット・チェストで小物や書類を定位置に
散らかりの原因になりやすいのが、行き場のない小物や書類です。郵便物、説明書、文房具、薬、電池といった細々したモノは、引き出しのあるキャビネットやチェストにカテゴリー分けして収めると、リビングのテーブルの上がすっきりします。
引き出しは、1段ごとに入れるモノを決めるのがコツ。
「1段目は文房具」「2段目は薬と体温計」「3段目は郵便物と説明書」というように定位置を決め、引き出しの前面にラベルを貼っておくと、家族の誰でも迷わず戻せます。
ためこみがちな書類は「保管」と「一時置き」を分け、一時置きは月に一度見直すと、量が増えすぎません。
③オープンラック+ボックスで「見せる」と「隠す」を両立

見せる収納と隠す収納を1つの棚で両立できる便利なアイテムが「オープンラック」です。
棚板がむき出しのオープンラックに、そろえたボックスを組み合わせると、隠したいモノはボックスの中へ、見せたいモノは棚にそのまま、と使い分けられます。
例えば、上段には本や雑貨を並べて見せ、下段には同じデザインのボックスを並べて日用品を隠す、という配置です。
ボックスの色やサイズをそろえるだけで、中身がバラバラでも表からは統一感のある見た目になります。
④ワゴン・可動式ケースでリビングの一時置き場をつくる

リビングが散らかる大きな原因の1つが、「とりあえず置き」の一時置きです。
読みかけの本、その日の郵便物、子どもの宿題など、行き場が定まらないモノは、キャスター付きのワゴンや可動式ケースに一時置き場としてまとめると、床やテーブルに散らばりません。
キャスター付きなら、掃除のときにサッと動かせて、模様替えにも対応できます。
使う場所に合わせて移動できるので、昼間はダイニング横、夜はソファ横、と生活シーンに合わせて置き場所を変えることもできます。
⑤ソファ下・テーブル下などデッドスペースを活かす
ソファの下、ローテーブルの下、階段下やコーナーの隙間などは使われていないデッドスペースです。ここを収納として活かすと、床にモノを置かずに収納量を増やせます。
ソファ下には、薄型の収納ケースがぴったりです。季節家電やあまり使わないおもちゃ、ファイル類を入れて、普段は視界から隠せます。
引き出し式のケースなら、しゃがまずに出し入れできます。収納付きのソファやオットマンを選ぶのも手です。
⑥子ども・家族のモノはラベリングと定位置で片付く仕組みに
家族が多いほど、リビングにはそれぞれのモノが集まります。
片付けを一人でがんばるのではなく、家族の誰でも戻せる仕組みを作ることで、散らからないリビングに。
そのためにおすすめなのが、家族一人ひとりの「マイボックス」を用意すること。
リビングに散らばりがちな各自のモノ(読みかけの本、ハンカチ、小物など)を、それぞれのボックスに入れるルールにすると、誰のモノか分からず放置される事態を防げます。
また、子どものモノは子どもの手が届く高さに置き、自分で出し入れできる配置にしておくと、片付けの習慣が身につきます。
⑦収納の色・素材を空間にそろえてすっきり見せる

同じモノをしまっていても、収納の色や素材の選び方で、リビングの見え方は大きく変わります。
散らかって見えないリビングにするには、収納家具やボックスの色・素材を、床や壁、既存の家具のトーンにそろえるのが効果的です。
色は、床の色に近い木目か、壁と同じ白系にすると、収納が主張しすぎず、リビングが広く感じられます。
リビング全体で使う色を3色程度に抑えると、家具や小物が増えてもまとまった印象を保てます。
棚に並べるボックスやカゴも、色や素材をそろえるだけで、中身がバラバラでも整って見えます。
狭い・収納がないリビングでもできる収納アイデア
今の「リビングが狭い」「そもそも収納が付いていない」という悩みがあっても、使い方を工夫すれば収納は増やせます。
まずは、今の住まいでも取り入れやすい実践的なアイデアを紹介します。
縦方向を活かす(ハイシェルフ・壁面ラック)でスペースを確保
床面積が足りないときは、上に伸ばすのが基本です。
天井近くまである背の高いハイシェルフや、壁に取り付ける壁面ラックを使うと、床を占領せずに収納量を増やせます。
背の高い収納は、上部に使用頻度の低いモノ、手が届く中段によく使うモノ、と高さで分けて収めるのがコツです。
壁面ラックなどの壁に取り付けるタイプは、ソファ上などのデッドスペースを活用できますが、下地のある位置に固定する必要があります。
また、背の高い家具は地震対策として、転倒防止の器具で壁や天井に固定しておくと安心です。
間仕切り・カウンターを収納化してダイニングと両立させる
リビングとダイニングがひと続きの間取りでは、空間を仕切る家具を収納として使うと、収納とゾーニング(空間分け)を同時に叶えられます。
例えば、背面にも収納が付いた両面使いのシェルフを空間の境目に置く方法です。
キッチンカウンターの下や側面を収納にすれば、ダイニングで使うカトラリーの定位置になり、リビング側から使える棚を背面に付ければ、1つの家具で両方の空間の収納をまかなえます。
腰くらいの高さのローシェルフで仕切ると視線が抜け、狭いリビングでも圧迫感が出ません。
収納棚がない部屋は突っ張り・可動棚で"擬似造作"

今のリビングに作り付けの収納がない場合は、突っ張り式のラックや可動棚を使うと、造作収納のような壁面収納を後付けで作れます。
天井と床で突っ張って固定するタイプなら、壁を傷つけずに天井までの収納を設置できます。
棚の高さを自由に変えられる可動棚を選ぶと、しまうモノの高さに合わせて調整でき、無駄なスペースが生まれません。
ただし、突っ張り式は耐荷重や地震時の安定性に制限がある点は留意しておきましょう。
持ち物を見直し、使用頻度で残すモノを決める
収納を増やす前に、リビングに置くモノを減らせないか見直すことも大切です。
特に狭いリビングでは、モノの総量を絞ることが一番効果の高い解決策になります。
判断基準は「使用頻度」です。
毎日・毎週使うモノだけをリビングに残し、たまにしか使わないモノは別の部屋や納戸に移すと、収納に余裕が生まれます。
1年以上使っていないモノはいきなり捨てず、「保留ボックス」に入れて期限を決めると無理なく減らせます。
収納家具・造作収納の選び方(用途別・費用の目安)
もし今後、新築やリノベーションを検討しているなら、これまでのアイデアを最初から間取りに組み込む「造作収納(作り付け)」を取り入れるのが究極の解決策です。
続いては、既製品の家具から本格的な造作収納まで、それぞれの選び方や費用の目安を解説します。
実際の収納を既製の家具で用意するのか、家に合わせて造作でつくり込むのか。
「タイプ」「サイズ」「費用」の3つの視点で選び方を整理します。
1. タイプ別の使い分け:ラック・キャビネット・ケース・ワゴン
リビング収納は、しまうモノと使い方で家具のタイプを選び分けます。1つの家具ですべてをまかなおうとせず、「見せたいモノはラック」「隠したいモノはキャビネット」と役割で組み合わせると、使いやすく片付けやすい収納になります。

2. サイズと収納力の目安(テレビ周り・書類・おもちゃ別)
家具選びの失敗で一番多いのが「サイズが合わない」ことです。置きたい場所の寸法を測り、しまうモノの量に合った収納力のものを選びます。
購入前に、しまうモノの中で一番大きいモノの寸法を測っておくと「入らない」という失敗を防げます。
また、玄関やドアなどの搬入経路の幅も忘れずに確認してください。

3. 既製品・セミオーダー・造作収納の選び方と費用の目安
リビング収納は、大きく「既製品」「セミオーダー」「造作」の3つの方法で用意できます。
手軽さ・自由度・費用が異なるため、暮らし方と予算に合わせて選びます。

※上記の費用は一般的な相場の目安です。素材・サイズ・施工内容によって変わります。
造作収納は既製品に比べると初期費用がかかりますが、後から家具を買い足す必要がなく、耐震性や空間の有効活用(無駄な隙間ができない)という大きなメリットがあります。
今の住まいに手早く収納を増やしたい場合は「既製品」、これから家を建てるタイミングなら、将来の暮らしまで見据えた「造作収納」を検討するのがおすすめです。
家づくりから考える!すっきり片付く間取りのコツ

設計時に収納を織り込んでおくと、後付けでは難しいぴったりの収納が実現します。
ここでは、リビング(LDK)の収納を間取りから考えるときのコツを紹介します。
間取り段階で「何をどれだけしまうか」から収納量を決める
間取りを考えるとき、部屋の広さやデザインが先に決まり、収納が後回しになりがちです。ですが片付くリビングにするには、「何をどれだけしまうか」を先に洗い出し、それに見合う収納量を間取りに織り込むことが大切です。
具体的には、今の暮らしでリビングに置いているモノ、これから増えそうなモノを書き出し、必要な収納の量をイメージします。
本が多い家庭なら壁面の本棚、来客が多いならしまえる客用品のスペース、というように、家族の暮らし方に合わせて必要な収納を決めます。
設計段階で収納量を決めておけば、暮らし始めてから「収納が足りない」「家具を置いたら狭くなった」という後悔を防げます。
土地から家づくりを提案するアヤホームでは、敷地にゆとりのある郊外の土地の特性を活かし、暮らし方に合わせた収納の取り方までご提案しています。
片付く家は土地選びと間取りづくりから始まります。
生活の中心動線上にリビング収納をまとめて散らかりを1か所で回収
リビングが散らかるのは、家族が持ち込んだモノの行き場がないからです。間取りを考えるときは、家族がよく通る生活動線の上に収納をまとめておくと、持ち込んだモノをその場で回収でき、リビング全体に散らばりにくくなります。
例えば、リビングを通る動線の途中に収納スペースを設けておけば、通りがかりに上着や荷物、子どものランドセルなどを片付けられます。
「使う場所の近くにしまう」を、間取りのレベルで実現するイメージです。
収納を1か所にまとめるか、使う場所ごとに分散させるかは、家族の暮らし方によります。
動線上の一等地にまとまった収納を確保しておくと、「とりあえずどこかに置く」が減り、片付けの手間そのものを軽くできます。
ニッチ・小上がり・階段下などLDKのすき間を収納に変える
間取りを工夫すると、LDKの中に生まれるすき間を収納として活かせます。壁の厚みを利用したニッチ(くぼみ)、小上がりの床下、リビング内の階段下などです。
こうしたスペースを設計時に収納として計画しておくと、居住スペースを削らずに収納量を増やせます。
▼家づくりの時点で、「畳スペースそのものを収納にする」のもおすすめです。
小上がりを設ける場合は、その床下を引き出し収納にすると、大容量のしまう場所になります。

▼ニッチは、リモコンや小物、飾り棚として使えます。壁面から出っ張らないので、通路やリビングでも邪魔になりません。

ライフステージの変化に合わせて中身を組み替えられるようにする
家は長く住むものです。子どもの成長や家族構成の変化で、リビングに置くモノは年々変わります。
間取りの段階で、中身を組み替えられる余白のある収納にしておくと、暮らしの変化に長く対応できます。
例えば、棚板の高さを自由に変えられる可動棚にしておけば、おもちゃ中心の収納から、学用品、大人の趣味のモノへと、しまうモノに合わせて変えられます。用途を固定しすぎない、ゆとりのある収納にしておくことがポイントです。
将来を見越すなら、収納量に少し余裕を持たせておくのも有効です。今ぴったりの収納だと、モノが増えたときにあふれてしまいます。
暮らしの変化を見込んだ収納計画は、住んでからの満足度を大きく左右します。設計の段階から相談できると、こうした先を見た収納が実現しやすくなります。
リビング収納で失敗しないための計画チェックリスト
収納を増やしたのに片付かない、という失敗にはいくつかの共通点があります。
ここでは、収納を計画するときに陥りがちな失敗と、その防ぎ方を整理します。最後にチェックリストも用意したので、計画前の確認に使ってください。
収納を作りすぎてリビングが狭くならないようにする
「収納は多いほどいい」と考えて、大きな家具や収納をたくさん詰め込むと、かえってリビングが狭く窮屈になります。
収納量と居住スペースのバランスを取ることが大切です。
収納家具は床に置くほど床面積を奪います。
狭さが気になるなら、壁面や縦方向、家具下のデッドスペースを活かし、床を占領しない方法を優先しましょう。
背の高い家具は圧迫感が出やすいので、リビングの奥や壁際にまとめると、視線が抜けて広く感じられます。
収納は「多く作る」より「必要な量を使いやすく配置する」方が、結果的にすっきりします。
まずはしまうモノの量を把握し、それに見合った収納にとどめることが、広く快適なリビングを保つコツです。
【チェックリスト】計画前に確認したい5項目

ここまで紹介したポイントを、計画前にまとめて総点検しておきましょう。次の5項目を確認しておくと、大きな失敗を防げます。
1. しまうモノの量を把握したか
リビングに置きたいモノを出して、カテゴリーごとの量を確認する
2. 収納量に余白があるか
今ぴったりではなく、2〜3割の余裕を持たせているか
3. サイズを測ったか
しまうモノと置き場所の寸法、搬入経路を測ったか
4. 見せる・隠すを分けたか
生活感の出るモノは隠し、見せていいモノと分けたか
5. 定位置と動線が合っているか
使う場所の近くにしまう場所を決めたか
この5項目が押さえられていれば、収納家具を買っても間取りに織り込んでも、片付いた状態を保ちやすくなります。
家を建てる場合は、この確認を設計前にしておくと、後悔のない収納計画につながります。
まとめ|間取りから考える収納で家族が片付けやすい住まいに
リビング収納は、「見せる・隠すの使い分け」「収納量の把握」「使う場所のすぐ近くに定位置をつくる」という基本を押さえるだけで、ぐっと片付きやすくなります。壁面収納やワゴン、デッドスペースの活用など、できるところから取り入れてみてください。
そして、いちばん効果が大きいのは、家づくりの間取り段階から収納を計画することです。何をどれだけしまうかを先に考え、生活動線に沿って収納を配置すれば、後付けでは難しいぴったりの収納が実現します。
滋賀県の草津・大津・守山エリアで土地から家づくりを提案するアヤホーム(アヤハ不動産グループ)では、ゆとりのある郊外の土地を活かした、暮らしやすい間取りづくりをお手伝いしています。
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