コラム
中道 健太
分譲地にまつわる基礎知識。メリット・デメリットから選ぶ際のポイントまで徹底解説!
家づくり
こんにちは!アヤホームの中道です。
マイホームを新築するためにはまず、住宅建築用の土地を探す必要があります。土地の広さはもちろん、土地周辺の環境によっても暮らしやすさは大きく変わってくるため、家づくりにおいて土地選びはかなり重要な項目であり、購入に際しては慎重な見極めが大切です。
そんな中、土地探しをしていると目にする「分譲地」という言葉。近年、特に若いご夫婦や子育て世帯に人気の分譲地ですが、その正確な意味をご存知でしょうか?また、その人気の秘密は一体、どこにあるのでしょうか。今回は、分譲地の特徴やメリット・デメリットから、選ぶ際の注意点まで詳しく解説します。
1. そもそも「分譲地」ってどんなもの?
分譲地とは、不動産会社や住宅会社が広い土地をまとめて仕入れ、いくつかの区画に分割して販売する土地のことを指します。その規模はさまざま。2〜3区画の分譲地から、100区画を超えるような大規模な分譲地もあります。大規模なものは「大型分譲地」や「大規模分譲地」などと呼ばれ、駅から離れた場所にあるケースが多く、分譲地自体がひとつ街のようになっています。一方、数区画しかないコンパクトな小規模分譲地は、駅から近い場所や市街地にも多く開発されています。
・「宅地」と「分譲地」との違い
マイホームのための土地探しを始めると、分譲地以外に「宅地」という言葉を目にすることがあるかと思います。
宅地とは、「家を建てられる土地」のこと。土地は登記上、その利用状況によって「地目」という分類で分けられていますが、宅地も地目の一種です。分譲地も、家を建てるための土地であることから、厳密には宅地のひとつと言えるでしょう。
分譲地と宅地の大きな違いは、ライフラインの有無です。分譲地は一般的に、電気やガス、水道といったライフラインがすでに引き込まれた状態で販売されていますが、宅地の場合はそれらが整備されていないことがあります。その場合には自分で引き込む必要があり、別途費用がかかります。
2. 分譲地のメリット
若い夫婦や子育てファミリーに人気の分譲地。その人気の理由が垣間見える分譲地のメリットをご紹介します。
・コストパフォーマンスが高い
広い土地をまとめ買いすることで、住環境のいい土地を安く仕入れられるというメリットがあり、それは当然、販売価格にも反映されます。
価格がわかりやすいというのもメリットのひとつ。前述のライフラインの引き込みなどで追加コストが発生する心配もなく、計画が立てやすいのも分譲地が人気の理由です。
・隣地との境界が確定している
分譲地においては、隣地との境界が明確になっているため、将来にわたって境界トラブルがほぼ起こり得ません。
実は、分譲地以外の土地では境界が確定していないケースも多く、確定させるには測量費用などがかかります。確定していなくても、境界を示す杭やプレートがあれば建物は建てられますが、近隣トラブルの可能性は残ってしまいます。
・計画に基づいて整備された住みやすい環境
広い道路、美しい景観、安全性、子どもが安心して遊べる環境など、不動産会社や住宅会社はそれぞれに付加価値をつけて分譲地を販売します。
そのため、自分たちで一から探す宅地と比べると、住環境面において失敗のリスクが低いといえるでしょう。
・同じタイミングで入居する世帯が多い
一般的な宅地の場合、近隣に暮らす人たちの世代はさまざまです。また、昔からそこに住んでいる人たちで形成されてきた独自のルールや慣わしもあり、新しく引っ越してきた人たちが暮らしにくい環境であることが多いのも事実。一方、分譲地には、同じようなタイミングで、同じような世代のファミリーが入居することが多く、住人同士が仲良くなりやすいという特徴があります。昔ながらの煩わしいルールもなく、ルールをつくっていくのも自分たちです。
・安心して子育てできる環境
ひとつの新たなコミュニティが形成され、住人同士の顔が見えるのも分譲地の魅力のひとつ。防犯面で安心であるとともに、住人同士がお互いに見守り合い、協力し合いながら子育てができるのも、分譲地が子育てファミリーの人気を集める大きな理由のひとつです。
3. 分譲地のデメリット
メリットの多い分譲地にも当然、デメリットがあります。「人気だから」と安易に選ぶのではなく、それぞれのメリット・デメリットを把握した上で選択することが大切です。
・交通利便性の低い場所にあるケースも多い
まとまった広さの土地が必要となる分譲地は、駅から離れたエリアに開発されるケースが多く見られます。
通勤や通学で公共交通機関を利用する人にとっては、デメリットと言えるでしょう。
ただ、生活に必要な施設が近隣に充実している分譲地も多く、駐車スペースが確保されているケースも多いことから、車の所有を前提とするならそれほど不便を感じることはないかもしれません。
・施工会社が限定されていることが多い
多くの場合、家を建築する会社が限定されています。これを「建築条件付き」と言い、家の建築を依頼したい会社が決まっている場合には、選べる分譲地は限られてくるでしょう。
・100%希望する家が建てられない場合も
建てられる家は、土地の広さはもちろん、方角や形状によっても変わってきます。
分譲地は、あらかじめ区画整理がされている土地の中から選ぶこととなり、必ずしも理想を100%叶えた家を建てられる分譲地に出会えるかどうかはわかりません。
また、景観を統一させるために、家の外観デザインに一定のルールが設けられていることも。これは宅地でも言えることですが、土地を選ぶ際には、実現できる建物もセットで考えることが大切です。
4. 分譲地を選ぶときの注意点
ここでは、実際に分譲地を選ぶ際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
・ガイドラインの有無を確認
分譲地を選ぶ際には、土地の広さや形状、方角、位置はもちろん、独自のガイドラインが設けられているかも重要なポイントです。
ガイドラインとは、住宅の建て方に関す決まりごと。
ガイドラインがなく、それぞれが好きなように家を建ててしまうと、家同士の窓が向き合っていてカーテンが開けられない、隣家が日当たりを遮って家が暗いなど、後々のトラブルに発展しかねません。
建物の階数や高さ、駐車スペースの位置、境界線、道路沿いに関する規定など、ガイドラインの有無と内容をしっかり確認してから選ぶことをおすすめします。
・建築条件付きかどうかを確認
前述のとおり、分譲地は建築条件付きであるケースが多く見られます。環境面やコスト面で分譲地を選びたいけれど、家づくりを依頼したい会社が決まっているという場合には、建築条件付きでない分譲地を探してみてください。
・土地探し全般における注意点
土地探しに関しては、これ以外にも注意したいポイントがたくさんあります。
以下の記事も参考に、後悔のない土地選びをしてください。
●失敗しない土地さがしのポイント・注意点
https://ayaha-home.co.jp/ayahome/column/517/
●土地さがしを始める前にやっておくこと
https://ayaha-home.co.jp/ayahome/column/513/
●滋賀特有の土地事情
https://ayaha-home.co.jp/ayahome/column/169/
5. 分譲地を選ぶなら、選択肢を多数ご提案できるアヤホームへ!
アヤホームでは、滋賀県各地に数多くの分譲地をご用意しています。
それぞれのご要望に沿ったご提案が可能となっておりますので、マイホームをお考えの際には、ぜひお気軽にご相談くださいませ。ご見学も随時受け付けております。
▼分譲地一覧
https://ayaha-home.co.jp/town/salesarea/